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2005/01/01
新年のご挨拶
NPO日本防火技術者協会会員各位
SFPE日本支部会員・会友・賛助会員各位
NPO日本防火技術者協会理事長
SFPE日本支部支部長
佐藤 博臣
ご挨拶
新年明けましておめでとうございます。会員各位におかれましては決意を新たにして新春を迎えられたこととお喜び申し上げます。
2002年5月31日に少人数で設立した任意団体であった当会も、2003年9月16日に東京都から特定非営利活動法人として認可を受け、活動の幅と会員数も着実に増加し、SFPE本部正会員・準会員31名および賛助会員3社を含め会員数80名を超える団体として成長しました。大変喜ばしいことと思います。今年は会員数100名突破を期待しておりますので、回りの方への入会案内活動をよろしくお願いします。
ここで昨年一年間の活動を簡単に振り返ってみたいと思います。
2004年1月28日に両団体の年次総会を開催し,活動計画と予算が承認されました。計画に沿っていくつかの講演会などを協賛で実施するとともに、見学会や地下鉄探検隊などを行いました。また、WGを設置して、防火教育のあり方検討や新技術の紹介、防火技術者の職能などに付いて検討しました。さらに建築学会の委員会と共同でルクセンブルグにて開催されたSFPE本部主催の性能設計シンポジウムにも参加しました。
NPO法人の英語名称をJapan Association of Fire Protection Engineers(略称JAFPE)とし、11月27日には遅くなりましたが、ホームページを開設しました。会員専用のページを活用した熱心な討論や提言などを期待します。
また、SFPE日本支部設立に大きく貢献された関沢理事が本部の理事として推薦されました。これを機に、同氏にアジア・オセアニア地区の防火技術者の連携強化を推進していただく所存でおります。
さらに、防火教育に関して、東京理科大学の21世紀COEプログラム「先導的建築火災安全工学研究の推進拠点」の活動と連携を強化しました。例えば、防火教育WGは理科大教育フォーラムと共同で運営しています。また、同大学主催の3月開催のシンポジウムに際しては2日目にSFPEの活動を中心とした講演を取り入れていただき、本会からは佐藤、富松、堀田の3人が講演する予定となっておりますので、多数の会員の出席を期待いたします。さらに,3月8日の夕方には、東京理科大学森戸記念館において、当会主催のSFPE各支部代表との防火実務の実態に関する討論会を企画しております。合わせて皆様の参加を期待するものであります。
また,職能WGでは皆様の業務範囲と必要とする教育項目についてのアンケート調査も行いました。この結果を踏まえて「防火技術者」の役割と責任、生涯教育などについて今後検討したいと考えております。
さて昨年は、多数の台風上陸にともなう豪雨災害、中越地震と巨大自然災害が続出した年でした。火災に関しては暮れも迫った時の物販店での放火火災、自動車工場火災など新たな課題が投げかけられました。
我々防火技術者は、設計段階だけの貢献だけではなく、火災リスクに対して素人である一般の設計者や建物利用者に対してより多数の分かりやすい形の情報を発信する、いわゆるリスクコミニュケーションの一層の努力を行うべきであると考えます。また、縦割り行政の盲点が事件拡大の要因を形成していることも懸念されます。
これらの事故を他山の石として、当会として行政とは別の立場で、火災シナリオを明確とした重点的な火災安全設計・維持管理の仕組みやガイドブックの作成などへ展開させたいと考えますので、会員各位の一層のご協力をお願いします。
また、新潟県中越地震による出火件数は9件で幸いにも初期拡大防止に成功しましたが、一時10万人を超える人々が避難し、いまだに仮設住宅でお暮らしの方々も居られます。理事会として、避難者の生活支援の一助になればと、特に避難者および仮設住宅入居者など被害の多かった長岡市に対して復興義捐金を寄付してはいかがかとご提案いたします。皆様のご理解が得られれば幸いに思います。
最後に会員各位および御家族のご健勝とご活躍を祈念して挨拶とします。
会員専用ページ[書籍・研修会資料他]
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