2005/01/19

第一次地下鉄探検隊　調査結果報告

第一次地下鉄探検隊
調査結果報告

2004年11月30日、当会主催で、避難安全の観点から地下鉄駅と地下道を体験的に歩き回ってみました。今回の対象は東京の溜池山王駅です。会員外も含めて21人が参加、数名ずつチームを組み、駅とそれに接続する地下道全体を１時間半歩き、避難上の印象や空間認識などの観点で見て回りました。探検のあと懇談会をおこない、疲れを癒すとともに、避難安全上のさまざまな意見交換を行いました。
この駅は、最も古い銀座線に、深くに設置されている千代田線、最新の南北線、さらに丸の内線が接続する3次元的に複雑な地下駅です。防災避難上の工夫もみられましたが、空間認識の難しさや避難経路の諸問題も見出されました。また、接続する建築物とのシャッター区画が閉鎖すると、非常時の空間はまた別のイメージになるとの印象を強くもちました。避難経路の印象からイメージマップを作成することには今回の空間は難しすぎたようです。
なお、乗換駅までの距離の表示、構内地図、ピクトグラフなどに工夫もあり、以前にくらべずいぶん便利になってきています。非常時の誘導標識にも更に分かりやすいものが期待されるという意見もありました。
参加された方皆さんとも、地下鉄駅のウォークスルーを有意義な体験をしたという印象をもったようです。今後も引き続き、地下空間の避難安全をテーマに体験的調査研究を企画したいと思います。

こんなに階段が狭くなった！	シャッターが閉じると出口が分かるかな？

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